カシミール地方でのショール生産

公開日: : 最終更新日:2014/08/26 素材・生地 ,

カシミアの語源は、一般的にはインドのカシミール地方であると考えられています。インドの伝説では、カシミール地方の王であったザイヌル・アービディーン(1420-1470)がペルシヤ及び中央アジアから優れた織工を呼び寄せてカシミール産業を振興した事が、その名前の由来となっています。

アービディーンは織機タペストリーの技術を採用し、高度な技術と分業体制によって生産性を向上させ、インドカシミールがヨーロッパなどに大きな影響を与えたのは既に見た通りです。

初期のカシミール・ショールの模様は金糸や銀糸で美しく装飾した模様が多く、カシミールでの生産はブータ文様やペイズリー文様を生み出す素地になりました。

19世紀には刺繍ショールが考案され、更に短時間で安価に生産出来るようになりました。その頃のカシミールショールの装飾について、ジョアン・アーウィンは、『ショール』で、

19世紀後半の自然主義的なスタイルで描かれ、自由に配置されたブータ模様(デリケートな草花模様)のリピートのあるエンド・ボーダーから成り立つ

と記しています。

ブータ模様が変化したペイズリー模様を含むpracyaの手紡ぎ手織物カーディーのインドストールを販売しています。

参考文献
城一夫(1995)『西洋染織文様史』朝倉書店

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