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グプタ様式に大きな影響を与えたヒンドゥー教

公開日: : 最終更新日:2019/03/18 インド織物の歴史 ,

織物が無い「インド美術史」(5):グプタ朝 からリンク

グプタ朝時代はヒンドゥー教の基盤が出来た時代で、グプタ様式に大きな影響を与えているので、ヒンドゥー教の基礎的な概念を整理しておく必要があるでしょう。

ヒンドゥー教は、バラモン教が土着信仰と融合しながら出来たもので、「特定の開祖を持たず、複合的な信仰形態・哲学思想・社会規範を含む宗教文化体系」である事が最大の特徴です。信徒は直接神に礼拝儀礼(プージャーと言います)を行う事が中心であり、祭祀を中心としたバラモン教とは異なります。

宗派は、二大神ヴィシュヌとシヴァに加え、シャークタ(女神派)を加えた三大宗派が形成されています。

ヴィシュヌは、ヴェーダ時代においては下位の太陽神でしたが、次第に多くの神話・伝承を化身(アヴァターラ)という形で吸収し、人類を救済する超越神として扱われるようになりました。十化身には、マツヤ・クールマ・ヴァラーハ・ナラシンハ・バーマナ・パラシュラーマ・ラーマ・クリシュナ・ブッダ・カルキがいます。このうち、釈尊が第九化身である事は興味深いでしょう。また、第八化身のクリシュナの生誕地は彫像の産地であるマトゥラーであると言われています。

シヴァは、ヴェーダ時代の暴風雨神であるルドラが全身であり、水が持つ「生命への恩恵」と「破壊による恐怖」の二面性を持った姿として顕現しています。インドでは土着の男根崇拝と結びついて信仰基盤が広がっていきました。

シャークタ女神派)は、シヴァ神妃であるドゥルガーカーリーを中核とし、シャクティ(創造の源となる性力)を表わす女神を最高神として崇拝しています。

参考文献
金子典正編(2013)『芸術教養シリーズ4 朝鮮半島・西アジア・中央アジア・インド アジアの芸術史 造形篇II』幻冬舎

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