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インド織物の歴史:(4)東インド会社の交易と西洋でのキャラコブーム

公開日: : 最終更新日:2019/03/18 インド織物の歴史 , , , ,

ポルトガルとの香料貿易

1498年にポルトガル人のバスコ・ダ・ガマがインドのカリカットに至り、ヨーロッパからインドへの航路を切り開き、東洋の胡椒や香料を求めて積極的にインド洋貿易を行いました。

ポルトガル人が暴力によってムスリム商人を締め出してホルムズ海峡も占領して16世紀には香料貿易を独占しました。しかし、この頃は織物はアジアの珍品・土産物の扱いで兵士が持ち帰る程度でした。

東インド会社の競争

1600年のイギリス東インド会社や1602年のオランダをはじめ、ヨーロッパ各地で東インド会社が設立され、香料貿易をシェアをめぐって抗争が行われました。ポルトガルは香料貿易から閉めだされ、イギリスも遅れを取りましたが、イギリスは一転してインドの織物に関心を移し、貿易の主軸が織物に替わっていきました。オランダもやがてインド染料品にシフトし、インドからヨーロッパへの染織品の輸出が急増しました。

西洋でのキャラコブーム

折製品はモスリン、染物はピンタド、チンツなどと呼ばれヨーロッパに多く輸出され、その質・デザインが高く評価されました。特に上流階級を中心にインド産綿織物が人気を博し、ヨーロッパ各地でキャラコブームが起きました。(キャラコの意味は現代とは少し違います。)

そのブームの高まりはヨーロッパの絹業・羊毛業を圧迫し、これらの業者の圧力もあってキャラコ禁止令が出ましたが、あまり意味はありませんでした。

当初の東インド会社はインド産のチンツをそのまま輸入していましたが、ヨーロッパ人の好みに合うようなデザインを発注するようになり、ヨーロッパ・インド双方の文化に大きな影響を与えました。

インド織物の歴史:(5)植民地化までの織物生産

参考文献
畠中光享編(1993)『インド染織美術―畠中光享コレクション』京都書院

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