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模様が持つ呪術的要素

公開日: : 最終更新日:2019/03/18 デザイン・文様 , ,

「模様とは何か」という問いを立てれば、

織物・染め物・工芸品などに装飾として施す種々の絵や形。また、ものの表面にあらわれた図形。(goo辞書

のような辞書的な意味は直ぐに思いつきますが、では、そもそも「人は何故模様を使うのか」という意味で「模様とは何か」と問うと容易には答えられません。現代的には「良いデザインを作るため」といった美的対象物として模様を使う事が大半ですが、模様の始まりを見れば、宗教的・呪術的な意味合いを持つという説が主流です。

佐藤(1986)によると、染織家で民芸・工芸などの調査研究でも知られる岡村吉右衛門(1983)は模様の始まりを、

事物に対する畏怖という深い心理状態が、何か頼りにするものを求め、その様を模した

と指摘しています。ペイズリー模様やそれに類するものがインド織物に頻繁に見られますが、そのルーツとして考えられているものの多くが「生命の樹」に関するもので原始宗教などに見られる信仰と結びついたものとなっています。永遠・無限などを意味するロータスをルーツに持つ唐草模様や、宗教に関係する聖獣などが描かれる事が多い動物模様も同様の事象で、例え現代のデザイナーやユーザーが意識していなかったとしても、デザインに採用される事が多い模様は宗教的・呪術的要素を持つ事が多い事は事実です。

更紗のエートス

参考文献
[1] 佐藤百合子(1986)「インド更紗・ジャワ更紗にみる模様、構成の特色について」『研究紀要(文化学園大学)』Vol. 17, pp. 15-27
[2] 岡村吉右衛門(1983)『世界染色工芸論考〈第2巻〉世界の蝋染と糊染』衣生活研究会

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