インド更紗の構成:立涌風配列(オウジー)

公開日: : 最終更新日:2014/08/26 デザイン・文様 , ,

インド更紗(チンツ)の幾何学的配列のうち、下図のような曲線を組み合わせた配列を立涌風配列と言います。

立涌風配列
図:立涌風配列
出典:佐藤百合子(1986:22)

水蒸気が立ち昇る雲気(=立涌)に例えられるが故に立涌風配列と呼びます。海外ではオウジー(ネギ坊主onion head)と例えられます。線で結ばれるだけでなく、線と線の接点を花などにしてつなぐ事も多いです。

pracyaの手紡ぎ手織物カーディーのインドストールも宜しくお願い致します。

参考文献
[1] 佐藤百合子(1986)「インド更紗・ジャワ更紗にみる模様、構成の特色について」『研究紀要(文化学園大学)』Vol. 17, pp. 15-27
[2] 畠中光享編(1993)『インド染織美術―畠中光享コレクション』京都書院

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