インド更紗の語源

公開日: : 最終更新日:2014/08/26 デザイン・文様 , , ,

チンツの語源

インド更紗は英語でチンツ(chintz)といいますが、この語源を見る事で、インド更紗の特徴を捉える事が出来ます。語源として提示されている仮説には主に、

  • 梵語のchitra(多彩な)
  • インド土着言語のchitta(斑点模様の布)

があります。

chitra(多彩な)説

元々チンツの語源として有力だったのが梵語(サンスクリット語)のchitraで、「多彩な」という意味があります。インド更紗のデザインが極めて多様であることと、音の類似性から長らく語源として有力でした。

chitta(斑点模様の布)

最近はchitraに代わり、インド土着言語のchitta(斑点模様の布)がチンツの語源であるという説が有力です。というのも、ポルトガル語でインド更紗を指すピンタド(pintado)はpinta(斑点・しみ)が語源であるという説が有力ですし、インド更紗の影響を強く受けたジャワ更紗のポルトガル名バティックbatikの語源もジャワ語のtik(小点・滴)が語源であると考えられているからです。

音だけでなく、類似性を持つ用語の語源と比較する事により、近年はチンツの元の意味が「小柄な散らし模様の染布」であるという可能性が指摘されています。

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参考文献
佐藤百合子(1986)「インド更紗・ジャワ更紗にみる模様、構成の特色について」『研究紀要(文化学園大学)』Vol. 17, pp. 15-27

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