「 月別アーカイブ:2014年07月 」 一覧

ジャワ更紗の構成:セメン(写生模様風の構成)

インド更紗・ジャワ更紗に典型的に見られる構成の一つにセメン(Semen)と呼ばれるものがあります。動植物や宗教由来の空想模様や寺院などを写生風や物語風にして布全体に充填されるものを言います。地模様と組

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ジャワ更紗の構成:ニティック(織模様風の点描)

ジャワ更紗に典型的に見られる構成としてニティックがあります。バティックと同様にジャワ語のティックtik(小点・滴)が語源であり、ニティックは織りによって行われる「点描」を意味します。 同様に、イ

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織物が無い「インド美術史」(7):中世

前回に引き続き、織物を含まない既存の「インド美術史」について紹介していきます。今回は中世のインド美術を取り上げます。 8~12世紀に東インドで栄えたパーラ朝では密教美術が発達しました。グプタ様式

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織物が無い「インド美術史」(6):サータヴァーハナ朝

前回に引き続き、織物を含まない既存の「インド美術史」について紹介していきます。今回はサータヴァーハナ朝及びポスト・サータヴァーハナ朝(ヴァーカータカ朝)を取り上げます。 サータヴァーハナ朝は、紀

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グプタ様式に大きな影響を与えたヒンドゥー教

織物が無い「インド美術史」(5):グプタ朝 からリンク グプタ朝時代はヒンドゥー教の基盤が出来た時代で、グプタ様式に大きな影響を与えているので、ヒンドゥー教の基礎的な概念を整理しておく必要がある

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織物が無い「インド美術史」(5):グプタ朝

前回に引き続き、織物を含まない既存の「インド美術史」について紹介していきます。今回はグプタ朝を取り上げます。 グプタ朝は紀元後320~500年頃に北インドを統一していた王朝で、安定した政治の下で

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織物が無い「インド美術史」(4):クシャーナ朝

前回に引き続き、織物を含まない既存の「インド美術史」について紹介していきます。今回はクシャーナ朝を取り上げます。 1~3世紀頃にインドを統一していたクシャーナ朝時代の仏教美術は、ガンダーラ仏とマ

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織物が無い「インド美術史」(3):マウリヤ時代

前回に引き続き、織物を含まない既存の「インド美術史」について紹介していきます。今回はマウリヤ時代及びポスト・マウリヤ時代を取り上げます。 紀元前4世紀に起こったマウリヤ王朝において、第三代アショ

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織物が無い「インド美術史」(2):ヴェーダ時代

前回に引き続き、織物を含まない既存の「インド美術史」について紹介していきます。今回はヴェーダ時代を取り上げます。 紀元前1500年頃になると、インド・アーリア人が北インドに進出し、ヴェーダ聖典に

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織物が無い「インド美術史」(1):インダス文明・広義宗教美術以前

「美術史から無視されていたインド織物」において、インド織物を含めたインド美術史の整理が必要である事を指摘しましたが、それではインド織物が取り上げられない既存のインド美術史はどのようなものでしょうか。こ

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ジャワ更紗の構成:イセン

インド織物の主な構成 からリンク 更紗によく見られる構成のうちイセン(Isen)は主模様・地模様の分類で言えば地模様に当たり、主模様を装飾するための役割を果たします。 イセン(Isen)は

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美術史から無視されていたインド織物

pracya(プラチヤ)ではインド織物史を以下の7回に渡って整理してきましたが、インド美術史全体に織物を位置づける試みというのは極めて少なく、当サイトのような「インド織物史」すら日本語の文献は少ないで

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岡本太郎氏が言う「ハの字文化」

日本の代表的な芸術家の一人である岡本太郎(1911-1996)は、自身の著書『今日の芸術―時代を創造するものは誰か』で、「ハの字文化」という概念を提示しています。 ハの字文化を簡単に言えば、岡本

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カシミール地方でのショール生産

カシミアの語源は、一般的にはインドのカシミール地方であると考えられています。インドの伝説では、カシミール地方の王であったザイヌル・アービディーン(1420-1470)がペルシヤ及び中央アジアから優れた

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ブータ文様からペイズリー文様へ

ペイズリー模様の項でペイズリーのルーツとして大まかに見て「生命の樹信仰」説と「模様の形態」説がある事を紹介しましたが、城(1995:96-97)はペイズリー文様の発展において両方にルーツを持つを紹介し

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ジャワ更紗の構成:カウン(輪つなぎ・七宝つなぎ)

ジャワ更紗に典型的に見られる構成の一つにカウンと呼ばれるものがあります。日本で言う七宝繋ぎとも似ており、円形・楕円形などを組み合わせた構成を言います。典型的には下図のようなものがあります。

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英国の植民地支配はインド織物産業を崩壊させたのか

インド織物の歴史:(6)イギリスの産業革命と圧政の影響でも述べたように、従来、英国の植民地支配によってインド織物産業が壊滅的な打撃を受けたというのが定説で、その結果が英国への抵抗運動としてのスワデーシ

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更紗のエートス

更紗の一般的な意味 「更紗」(さらさ)は一般的には、 主に木綿地に、人物・花・鳥獣などの模様を多色で染め出したもの。室町時代末にインドやジャワなどから舶載され、日本でも生産した。直接染料で模様を描

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インド織物が人気過ぎて輸入禁止に

17世紀から多数のインド織物が西洋にもたらされ、上流階級を中心に空前のキャラコブームが起こるわけですが、一方で西洋で主流であった絹織物や毛織物に打撃を与え、毛織物業者や絹織物業者の圧力も相まって、ヨー

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西洋のキャラコ自給への道

18世紀頃にインドから西洋に輸出されていたキャラコは、 色落ちしにくい綿織物(当時、英国に無かった技術) インド的なエキゾチックさを持ちつつも西洋のテイストに合わせられている 当時の女

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ペイズリー市とペイズリー模様

ペイズリー模様はインドのカシミール地方で基礎的な部分が形成され、ヨーロッパ向けの織物を生産する過程で現在の形に洗練していきましたが、一方で名称はスコットランドのペイズリー市が語源となっています。(形態

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ジャワ更紗の構成:チュプロカン(格子・石畳)

ジャワ更紗に多く見られる構成のうち、格子状になっているものをチュプロカンと言います。チュプロックという鉄線細工に由来しており、格子の内側に幾何学模様や動植物文様などを配置する事が多いです。典型的なもの

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ジャワ更紗の構成:ガリスミリン(斜縞)

布面の全体を斜め向きの縞(斜縞)で構成したものをガリスミリンと言います。代表的なガリスミリンにはパランとウダン・リリスがあります。ジャワ更紗で典型的な構成ですが、インド更紗にも多く見られます。

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複雑系模様と幾何学模様の混在

一口に織物のデザインと言っても、着物に見られるような「空間を重視し複雑に模様を配置したデザイン」から、ペルシャ絨毯に見られるような「空間を排し幾何学模様を敷き詰めたデザイン」まで千差万別です。宗教的に

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模様が持つ呪術的要素

「模様とは何か」という問いを立てれば、 織物・染め物・工芸品などに装飾として施す種々の絵や形。また、ものの表面にあらわれた図形。(goo辞書) のような辞書的な意味は直ぐに思いつきますが、では、そ

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クマーラスワーミーの職人論

モリスの影響を受けてアーツ・アンド・クラフツ運動に参加していたクマーラスワーミーはインド織物の美的価値を重視し、織物業復興のためには宗教的・芸術的理念を持った運動が重要であると考えていました。その結果

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クマーラスワーミーとガンディーの影響

クマーラスワーミーとアーツ・アンド・クラフツ運動 モリスの思想の影響を受けたクマーラスワーミー(1877-1947)はアーツ・アンド・クラフツ運動に参加しました。セイロン人と英国人のハーフであるクマ

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アーツ・アンド・クラフツ運動の起こり

バードウッドの思想 1878年のパリ万国博覧会においてジョージ・バードウッド卿は『インド宮廷ハンドブック』を出版し、これはインドの手工芸品をヨーロッパに広く知らしめる事になりました。というのも、産業

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インド綿織物が西洋に与えた影響

織物文化への影響 17世紀初頭にイギリス東インド会社ヨーロッパがインドで香料貿易を始めた頃からインドの綿織物はヨーロッパに輸入されていましたが、最初は兵士が土産物として持ち帰る程度でした。とは言え、

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インド更紗の構成:円による構成

インド更紗の幾何学的配列のうち、布面全体に渡る大きな円を中心に構成した方法がある。ストールのデザインなどにはあまり使われませんが、掛け布など面積が広いものには頻繁に使われます。ササン朝ペルシャの工芸品

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ストールの巻き方「一周巻き(エディター巻き)」:(4) ねじりボリューム巻き

ここでは、一周巻き(エディター巻き)を応用させたねじりボリューム巻きを

ストールの巻き方「一周巻き(エディター巻き)」:(3) シェル巻き

ここでは、一周巻き(エディター巻き)を応用させたシェル巻きを紹介します

ストールの巻き方「一周巻き(エディター巻き)」:(2) ボリューム巻き

ここでは、一周巻き(エディター巻き)を応用させたボリューム巻きを紹介し

一周巻き_4
ストールの巻き方「一周巻き(エディター巻き)」:(1)基本の巻き方

ここでは、ストールの巻き方の一つである、一周巻き(エディター巻き)の基

亜麻
インドストールに使われる素材(1):麻(ラミー・リネン)

私達の生活の中でロープや袋、衣服など様々な所で麻は使われていますが、そ

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